アオリイカの釣り方講座です。アオリイカの釣り方は実は沢山の方法があります。そんな釣り方をそれぞれ詳しくご紹介します。お気に入りの釣り方を見つけてアオリイカを釣りに行きましょう。
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アオリイカってどんな生き物?
アオリイカはツツイカ目ヤリイカ科アオリイカ属のイカの種類です。日本沿岸に生息していて、釣りの対象や食材として人気のイカです。イカの種類の中では大型になります。
アオリイカの分布
東シナ海や太平洋西部、インド洋などの熱帯や温帯の地域に生息しています。日本では、北海道以南の幅広い地域で見ることが出来ます。生息域は、水深20メートルから100メートルの沿岸の岩礁帯になります。暖かい時期や産卵期には浅瀬に移動し、寒くなると深場へ移動します。
アオリイカの生態や特徴
このイカの特徴は、体のほぼ全長についている半円形の大きなヒレです。この大きなヒレが名前の由来にもなっています。夜に活発に活動しイワシやアジなどの小魚やエビなどを捕食しています。春から夏に浅瀬で産卵し、寿命は約1年です。普段は底付近で獲物を狙っています。
アオリイカ釣りとは?
アオリイカは、沿岸部に生息し釣りやすいことや、大型で引きが強いこと、また、食べてもおいしいことから非常に人気があります。また、その釣り方も色々な種類があり、代表的なもので、ヤエン釣り、泳がせ釣り、エギングなどがあります。ここからは、釣り方ごとに詳しくご紹介していきましょう。
アオリイカの釣れる時期や時間
アオリイカは一年中狙うことができます。その中でも4月から6月と9月から11月がメインシーズンになります。時期によって生息場所が変化するので釣り方も変わってきます。また、このイカは、夜行性が強く、夜釣りで狙うこともありますが、日中の明るい内でも、もちろん釣ることはできます。
アオリイカの釣れる場所
沿岸の岩礁帯を狙います。その中でも捕食している小魚がいるところが釣れる場所になるので、堤防や磯などが代表的な釣り場です。時期によっては砂浜からも釣ることが可能です。寒い時期や深場を狙う時には船に乗って釣ることもあります。
アオリイカ釣り講座1:ヤエン
このヤエン釣りとは、この釣り方特有のヤエンという仕掛けを使って釣ります。この釣り方では、エサをイカに食いつかせて、そのイカへ後からヤエン仕掛けをライン伝いに降ろしイカを引っ掛ける釣りです。コツが必要な釣りですが、やってみるとなかなか楽しい釣り方です。
ヤエン釣りのタックル
- ロッド:磯竿4メートルから5メートル
- リール:スピニングリール2000から3000番
ヤエン釣りの仕掛け
- 道糸 フロロ2号
- リーダー なし
- オモリ なし
- 針 チヌ針1から2号又・オトリフック
- ヤエン 30から40センチ
ヤエン釣りのエサやアイテム
エサは、アジやイワシを使います。活きエサを使用の場合は尻尾アタリに掛けるとエサが自由に泳ぎます。冷凍エサの場合は底まで落としたあとにある程度アクションさせて誘う必要があります。
ヤエン釣りの釣り方
- アジなどのエサを付けて海に入れます
- 糸ふけを取ります。活きエサを使用の際は、糸ふけを取るとエサが沖を向い泳ぎます
- イカは食いついたらしっかり抱くまで待ちます
- ゆっくり巻いてラインを斜めにします
- ラインにヤエンを引っ掛けて落とします
- ヤエンがイカに届くと逃げようとしますが、てこの原理で仕掛けがかかります
- ゆっくり巻いてイカを取り込みましょう
ヤエン釣りのポイント
イカがしっかりエサを抱えていないと、ヤエンがかかりません。焦らず待つことがポイントです。また、ラインの傾斜が少ないとヤエンがイカまで届かないことがあるので注意が必要です。
アオリイカ釣り講座2:泳がせ釣り
泳がせ釣りとは、エサであるアジなどを生きたまま付けてイカを誘う釣りです。生きたアジが、自らイカにアピールしてくれる面白い釣りです。あまりエサを乱暴に扱うと弱ってしまうので注意が必要です。
泳がせ釣りのタックル
- ロッド:磯ロッド4から5メートル
- リール:スピニングリール2000から3000番
泳がせ釣りの仕掛け
- 道糸 ナイロン3から4号
- ウキ 大型ウキ・電気ウキ
- オモリ 中通しオモリ2から5号
- ハリス フロロ3号 1.5メートル
- 仕掛け エサ掛け針・背掛け針・ハナカン
- 針 カットウ針・イカ針
泳がせ釣りのエサやアイテム
釣り場でアジを釣ってエサに使用している方もいます。もちろん釣具店で購入することも出来ます。購入の際には元気なままアジを持って帰れるように準備をしていきましょう。
泳がせ釣りの釣り方
- エサである活きアジを背掛けまたはハナカンで仕掛けに付けます
- エサの投入ですが、あまり遠投するとエサが弱るので注意が必要です
- エサを自由に泳がせますが、他の魚がいるような場所を狙います
- ウキが沈んだらアタリですが、しっかり沈むまでじっくり待ちます
- イカがエサを離したり、イカの身が切れてしまわないように、ゆっくり巻いて寄せます
- 取り込みの際には、身が切れてしまうのと、吐き出す海水や墨に注意します
泳がせ釣りのポイント
この釣りでは、早アワセは禁物です。ウキが沈んでも特にロッドを煽ってのアワセをする必要はありません。バレたり身が切れないようにゆっくり慎重に寄せましょう。イカ用の取り込みフックなどがあると便利です。
アオリイカ釣り講座3:エギング
エギといイカ専用のルアーで釣る釣り方です。手軽なのと、ゲーム感があり、非常に人気のある釣り方です。
エギング釣りのタックル
- ロッド:6から7フィートエギングロッド
- リール:スピニングリール2000から3000番
エギング釣りの仕掛け
- 道糸 PEライン0.6から1号
- リーダー フロロ2から3号 1.5メートル
- エギ 2から4号
エギング釣りのエギの種類
エギングでは、ルアーの一種であるエギが肝心になってきます。大きさや色、材質まで様々な種類が販売されています。状況に応じて使い分けしたいので数種類を準備することをおすすめします。オレンジやピンクが良いという方が多いようです。
エギング釣りの釣り方
- エギを投げます
- エギを底まで落とします
- エギが底に付いたら糸ふけを取ります
- ロッドを大きくあおり、エギをアクションさせます
- 一旦止めて、再度、エギを底まで落とします
- ずっしりした重みを感じたらアタリです
アワセを入れず、ゆっくり寄せます
4のアクションに回数やロッドのあおりかたに変化をつけてイカに誘いをかけましょう。
エギング釣りのポイント
ポイントはエギの選択とアクションになります。状況にあったエギを、色々と取り替えながら探っていきましょう。アクションは、エビの動きをイメージするのと、底まで落とす時にアタリがあることが多いので、落とすのもアクションのひとつと考えましょう。
アオリイカ釣り講座4:船釣り
アオリイカの釣りには、ご紹介した3種類以外にも、船に乗って深場を狙う釣りがあります。シャクリ釣りやボートエギングです。寒い時期や大物狙いで深場を攻めるため、重めのエギを使って水深の深い層を探ります。
アオリイカを釣って食べて満喫しよう!
アオリイカはイカ釣りの中でも比較的簡単で、しかも大物が狙える釣りです。堤防からも手軽に釣れるのでビギナーにもおすすめです。しかも、アオリイカは食べてもとても美味しいイカです。是非、アオリイカを釣って食べて満喫しましょう。
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