キジハタという魚について詳しくご紹介します。この魚の特徴や生息地、様々な呼び名から調理方法まで、それぞれ徹底解説。また、人気のあるキジハタ釣りについてや、この魚のちょっとして豆知識までご紹介しましょう。
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キジハタってどんな魚?
キジハタは、食材としては高級魚として知られています。また、釣りの世界では、生息地が限られていることから幻の魚とも言われている魚です。ここから、キジハタについての情報を詳しくご紹介していきましょう。
キジハタの基礎知識
この魚はスズキ目・スズキ亜科・ハタ科・ハタ亜科の魚です。ハタ科の魚の中かでは、小型から中型の部類に入ります。オレンジ色の体に朱色の斑点があり、背中に大きな黒い点がひとつあります。目はとても綺麗で鳥のキジのような色をしていることが、キジハタの名前の由来とされています。
キジハタの住んでいる場所
この魚は温暖な水域を好み、日本では青森以南の沿岸、また朝鮮半島から中国までが生息域になっています。生活帯は沿岸の岩場で砂地が近い所なども好んでいるようです。また、人工的に作られたテトラポットなども生活帯になっていて釣りのポイントになっています。
キジハタの生活とは?
キジハタは夜行性で、日中は沿岸の岩影などに潜んでいますが、夜になると泳ぎ出して盛んに活動しているようです。小さな時にはエビなどの甲殻類を主食としていて、成長とともに小魚などの魚食になっていきます。群れは作らずに単独で行動するのもこの魚の特徴のひとつです。
キジハタの特徴
この魚の特徴についてご紹介しましょう。ハタ科の魚は体が大きく成長することでも知られていますが、このキジハタはどのくらいまで成長するのでしょうか、また、そのほかの特殊な成長方法も詳しく解説います。
キジハタは最大60㎝
キジハタはハタ科の中では中型と言われていますが、大きくなると60㎝にも成長する個体もいます。30㎝ぐらいの大きさが一般的なサイズです。食用としては大きい物の方が美味しいとされていますが、40㎝になるには10年ほどかかると言われているので、釣れても小型のものはリリースしましょう。
キジハタ雌性先熟とは?
この魚には、変わった特徴があります。体長が40㎝程度に成長すると今まで全てが雌だった魚が雄に変化します。この特徴のことを雌性先熟と言います。雄同士が縄張り争いをすることから体が大きくなってから雄になると考えられています。
キジハタの豆知識
キジハタについての情報は他にもあります。ここでは、知ってるとちょっと自慢になるようなことから、知っていると役に立つ情報をご紹介していきましょう。
キジハタの様々な呼び名
キジハタには地域によって様々な呼び方があります。瀬戸内ではアコウ・アコ、山陰ではアカミズ、九州ではアカカラと呼ばれています。また、香港では紅斑、広東語ではホンパーンと呼ばれています。注意したいのが、関東ではアコウと呼ばれることが多いですが、アコウダイというメバル系の魚をアコウと呼ぶこともあります。
キジハタの学名の秘密
キジハタの学名は、epinephelus akaaraと言うものです。見て頂くと後半にアカアラの日本語があるのが分かります。これは、有名なシーボルトが長崎で採集した標本より学名が付けられました。当時、現地でアカアラと呼ばれていたことから、学術名にもアカアラの呼び名が入っているのです。
キジハタに似ている魚
キジハタは、釣りで人気の魚ですが、釣果報告の情報を見ていると、違った魚をキジハタと勘違いしている方も多いようです。似ている魚ではハタ科のノミノクチで背中の黒い斑点がキジハタと違い複数あります。また、マハタ科のキテンハタは背中の黒い斑点がありません。注意深く見ないと気が付かない部分ですので、良く観察しましょう。
キジハタの料理
この魚は、高級食材として知られています。ここでは、キジハタを手に入れた時のおすすめの調理方法をご紹介しましょう。手に入れた魚の新鮮さで、調理方法も変わってきますので、鮮度の見極めについてもご紹介します。
キジハタのおすすめ料理
キジハタには色々な調理方法があります。その中でも人気のあるのが、煮込み・鍋、そしてやはり刺身でしょう。この魚の身は、ピンクがかった白身で、加熱すると弾力と旨味が増すと言われています。
キジハタの鮮度の見極め
この魚の旬は初夏と言われています。この時期のキジハタは脂ののりや食感が良いと言われています。この魚の鮮度は、体の模様がはっきりしていることや、目が澄んでいること、エラの中がきれいな赤色をしているものを選びましょう。
キジハタの入手方法
キジハタの美味しい調理方法をご紹介しましたが、では、何処に行けば、このキジハタを手に入れられるのでしょうか。高級食材と言われているだけあって、スーパーなどではなかなか目にすることがありません。もし購入したい方は、市場や産地直送などのお取り寄せがおすすめです。
キジハタは釣って手に入れよう
この魚は、幻の魚と言われていますが、実は思っているよりも簡単に釣ることが出来ます。堤防やテトラポットから餌釣りや穴釣りなどで狙うことが出来ます。少しコツは必要ですが、近くの海で釣ることが出来れば手軽に入手できる可能性もあります。
キジハタ釣りの注意点
キジハタを釣りで入手するのは簡単かもしれませんが、少し注意点があるので、覚えておきましょう。まず、キジハタが釣れる場所は危険な場所でもあるので、しっかり準備をしていきましょう。また、釣って調理する際には他の魚と同じように寄生虫がいる可能性がありますので、しっかり処理をしましょう。
キジハタを釣って食べて楽しもう
キジハタについていろいろとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。多少は、この魚に興味を持っていただけたでしょうか。一般的には、あまり認知度は低いかもしれませんが、みなさんの近くの海にもいる可能性があります。是非、この食べても美味しい、釣っても楽しいキジハタと言う魚を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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