
タックルとルアーを揃えて、毎日のように海に通ってルアーをキャストしているけど、一向にシーバスが釣れる気配がないといった方も多いのではないでしょうか。
シーバスフィッシングは難しく、簡単に釣ることはできませんが、大切なポイントをチェックして最初のシーバスをキャッチする助けになればと思い、記事をまとめさせていただきました。
釣り歴10年以上。主にルアーでロックフィッシュ、シーバス、青物やってます。 釣るのも捌くのも食べるのも好き。 釣り以外にも筋トレやアウトドア全般も好きです。
シーバスってどんな魚?
シーバスとは
ルアーフィッシングでは、魚の「スズキ」を通称してシーバスと呼んでいます。スズキは出世魚で、サイズによってはセイゴやフッコと呼ばれ、80cm以上になるとランカーシーバスと呼ばれたりします。
また、シーバスは回遊魚として知られていますが、回遊しているシーバスと居着きのシーバスの2種類に分かれています。
一般的に居着きのシーバスはスレていることが多く、ルアーで狙うのが非常に難しい魚であることに対し、回遊シーバスはルアーにスレていないので、釣れやすいと言われています。
- シーバス=スズキ
- 回遊シーバスは釣りやすい
- 居着きのシーバスはスレている
警戒心や学習能力が高い
シーバスはとても警戒心の強い魚で、少しでも違和感を感じるとルアーを見切ると言われています。
釣り場で大きな声で話したり、水面に自分の影を落とさない、ヘッドライトを付けっ放しで釣りをしないなど、魚に警戒されないように注意して釣りをしましょう。
- 大きな音を出さない
- 水面に影を落とさない
- ヘッドライトで水面を照らさない
テクニックを磨くその前に
ルアーでのシーバスフィッシングをはじめるともっと遠くにキャストできるようにとか、かっこよくキャストしたい、ルアーの動かし方はこれであっているか、カラーは、サイズは、重さは、とたくさんのことに頭を悩ませることになると思います。
まずはテクニックを磨く前に必要なことを確認しましょう。
シーバスが釣れる釣り場に行く
まずは、何と言ってもシーバスが釣れるポイントかどうかってことが重要です。
海の中は見れませんが、過去にシーバスが釣れたことのあるポイント、できれば最近シーバスが釣れているポイントに行ってルアーをキャストした方がいいでしょう。
釣り場に行く前にまずはインターネットでシーバスの実績があるポイントを探してみましょう。
朝マズメよりも前に釣り場に行く
朝マズメとは、朝日が昇る前後の時間帯のことを言いますが、朝マズメ前のまだ真っ暗な時間帯に魚が釣れはじめるといったことがよくあります。
なので、朝マズメよりも前に釣り場に行きいつでもルアーをキャストできる準備をしておきましょう。
ボイルに向かってキャスト
ボイルとは、シーバスなどのフィッシュイーターが小魚を追っているときに発生します。
朝マズメにシーバスが釣れているポイントに通えば、一度はシーバスのボイルを見ることができるのではないでしょうか。
ボイルの中をルアーを通すことができれば、かなり高確率でシーバスをキャッチすることができます。
ボイルを発見しても焦らず、ボイルよりも奥にルアーを着水させ、ボイルの中をルアーが通るようにキャストしましょう。
ここまでのことができれば、かなりシーバスキャッチに近づいたと思いますが、もう少しだけシーバスを釣るための知識をゲットしておきましょう。
シーバスが釣りやすいタイミング
シーバスを釣るベストタイミングは朝マズメだと思いますが、それ以外の時間帯でいつシーバスが釣れるのかも覚えておきましょう。
大潮の上げ潮
一般的に、潮の動きが少ない、小潮や長潮では魚の活性が低く、潮がよく動く大潮の日が一番魚の活性が高くなると言われています。
この大潮の日の満潮手前の上げ潮のタイミングで、地合いがくる確率が高いので、まずはこのタイミングを狙って釣りにいってみましょう。
しかしながら、一部ではシーバスは上げ潮より下げ潮の方が釣れやすいといったデータもあるようなので、あまり潮にとらわれ過ぎないようにしましょう。
曇りや雨の方が釣れる?
晴れた日に釣りをすると最高に気分がいいと思いますが、一般的に魚は低気圧になると高活性になると言われています。
曇りや雨などの低気圧の時や、台風前の気圧の変化が大きいときにシーバスが釣れやすくなるといったこともあります。
雨で海が濁ったり、雨音で釣り人の存在を消してくれることも釣れやすくなる要因といえると思いますが、雨天や雷のときの釣りは危険が伴いますので、できるだけ控えるようにしましょう。
シーバスのナイトゲーム
シーバスは本来夜行性で、日中は岩場や物陰などのストラクチャーに隠れていることが多いと言われています。
しかし、夜行性であるシーバスは夜になると餌を求めて浅場に出てくるようになり、常夜灯周りや明暗部の影の部分に潜んでいることが多く、このポイントをルアーを通すことで狙いやすくなります。
シーバスは昼までも釣れる魚ですが、日中よりは夜間の方が釣りやすい魚なので、日中の釣りにこだわりがなければ夜にシーバスを狙ってみましょう。
それでも釣れない...
ここまでやっても釣れない場合は、ルアーやアクションなどもっと細かな部分もチェックしていきましょう。
攻めるレンジを変える
レンジとは、餌釣りだと「タナ」と呼ばれたりしますが、海の中の層や深さのことを表しています。
シーバスがボトムに張り付いているのにトップや表層を探っていたり、表層にシーバスがいるのにボトムを探っていたりなど、シーバスがいるレンジに合わせてルアーを選択し、動かしてあげることがとっても重要になってきます。
ルアーがどのレンジを泳いでいるかを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ただ巻きを覚える
ただ巻きと聞くと簡単なイメージがありますが、ただ巻きはとても難しいテクニックのひとつです。居着きのシーバスを狙う場合、ただ巻きのうまい下手で釣果がかなり左右されるといったことがあります。
竿先をしっかり固定して、一定速度でリーリングすることでルアーを一定のスピードで動かすことを心がけましょう。
ルアーに不自然な動きを与えると、シーバスに見切られスレてしまいます。
ストップ&ゴーやトゥイッチで変化をつける
ただ巻きではどうしても釣れない場合、ルアーのアクションに変化をつけるのもひとつの手です。
ストップ&ゴーで魚に食わせの間を与えることで、シーバスからのバイトが期待できます。
ルアーのカラーや種類をローテーションする
上述したようにシーバスは警戒心の強い魚で、一度違和感を感じたルアーは見切られ、釣れにくくなってしまいます。
なので、ルアーの種類は複数用意し、カラーも定番のレッドヘッド系やナチュラル系、アカキン、ピンク系などとローテーションを組んでスレたシーバスに効果的なカラーを見つけましょう。
まとめ
ルアーでのシーバスフィッシングは定番の釣りではありますが、初心者が何ヶ月も釣れないといったこともあるほど、難しい釣りでもあります。
根性でルアーをキャストし続けることも大切だとは思いますが、まずは必要なポイントをしっかり抑えてさらなるシーバスの出会いに備えておきましょう。
また、シーバスが釣れた時には時間、潮位、天候、ルアーのカラー、種類、レンジなどその時の状況をメモしておくことで、どのタイミングでシーバスが釣れやすいかわかってくると思います。
釣り歴10年以上。主にルアーでロックフィッシュ、シーバス、青物やってます。 釣るのも捌くのも食べるのも好き。 釣り以外にも筋トレやアウトドア全般も好きです。
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