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春を告げる魚「メバル」を徹底解説

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

春告魚と呼ばれるメバル。メバルの名前の由来や、メバルがなぜ春告魚と呼ばれるのか知っていますか?メバルと出会うために知っておくと役に立つメバルの生態も一緒にご紹介しています。

ライターmanmal

釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。

メバルという名前はその姿から

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

メバルという名前の魚がいることは知っていても魚屋さんでもあまり見たことがないかもしれません。写真や水族館で見たことはありますね。上の写真のように、目が大きくて目がぱっちりした魚です。

漢字で書くと目張眼張)。目を見開いているように見えるのでメハリと呼ばれ、眼張という感じで表されメバルと呼ばれるようになったそうです。

メバルは春を告げるのか

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

寒い冬は釣りの対象魚も少なく釣りに出かけても釣果に恵まれないことが多いですね。現代のように防寒具が発達していない頃は冬場の釣りというのはあまり盛んではなかったようです。寒いながらも釣り好きは何か釣れないかと出かけます。一方で、メバルは産卵の時期(冬場)になると沿岸部に寄ってきます。初春になると産卵を終えた親のメバルがエサをあさり始めるようになり、釣り人のサオを曲げるようになるわけです。

特に、瀬戸内ではイカナゴの稚魚(新子)が2月下旬から3月に生まれ、これがメバルの大好物。メバルが乱舞してエサを捕食します。産卵を終え、体力を使い果たした親メバルが餌を追い、岸辺で釣れるようになると春が来たと感じることから春告魚と呼ばれるようになったというわけですね。

どの魚がメバル(メバルの種類)

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

メバルと呼ばれる魚は実は1種類ではないのです。研究が進み今まで同じ種類だと思われていた魚が実は複数の種類だったというのはよくある話ですが、メバルもたくさんの種類に分けられます。メバルと呼ばれる魚は分類上カサゴ目フカカサゴ科メバル属に属する魚で、日本でもいろいろな種類のメバルが生息していて、寒い地方にのみ生息するもの全国的に生息するもの、浅い海に生息するもの、深い海に生息するものがいます。

身近に会えるメバルたち

メバル(クロメバル)

最もよく見かけるメバルの種類です。北海道南部から全国の沿岸部に生息していてホンメバルと呼ばれたり、体色から釣り人はクロメバルと呼びます。住んでいる場所によって体色が赤っぽかったり、銀色ぽかったりするメバルもいて別種であると研究されています。

他の種類のメバルとの見分け方は、体の横に不明瞭ではあるが黒っぽい帯状の模様があることと、涙骨と呼ばれる目の下の骨に2つの棘があること(つかむとに刺さるので注意!)で、成魚は17センチメートルから25センチメートルが標準サイズです。釣り人は上の写真のような30センチメートルクラスが釣れると大喜びします。

タケノコメバル

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タケノコの生える時期に釣れるのでこの名前がついたといわれます。カサゴと見間違われることも多いようです。北海道南部から九州までメバルと同じような比較的浅場の岩礁帯に住んでいます。メバルとは、各ヒレと体表の下部に褐色の斑点があることと、吻にウロコがあることで見分けます。成魚は20センチから35センチメートルとメバルより大きくなり引きも強いですが生息数は少ないようで頻繁には釣れません。

ヨロイメバル

タケノコメバルより数が少なく、サイズも成魚で12センチメートルから20センチメートルと小型になり体や各ヒレにたくさんの褐色の斑点を持つことからメバルよりカサゴと見間違われるメバルの種類です。頭部にたくさん棘があることからヨロイメバルという名がついたようです。カサゴは胸ビレが身に食い込んでいるようなつき方をしているので区別できます。

少しレアなメバルたち

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

防波堤や沿岸部からのメバル釣りではなかなかお目にかかれませんが、たまに魚屋さんなどで見かけるメバルたちもいます。アカメバル、沖メバルと呼ばれるメバルたちです。

トゴットメバル

体の側面の上の方にはっきりとした丸くて黒い斑紋が5,6本並んでいて、見た目の可愛いメバルです。太平洋や日本海側のやや沖合の岩礁帯に住んでいるため船からの釣りの対象とされています。釣り人はウスメバルと共に沖メバルと呼びます。メバルと同じく涙骨には2本の棘を持っています。

ウスメバル

トゴットメバルとよく似ていますが、上の写真のようにトゴットメバルの特徴である黒い斑紋が褐色で境界がぼけて見えます。トゴットメバルよりやや深い岩礁帯(150メートルくらいまで)に生息しています。漁の対象ともされるので、魚屋さんで見かけることのあるメバルです。

その他、日本中にいろいろな種類のメバルがいます。分類上のフカカサゴ科のメバル属に属する魚の種類は数多くカサゴやクロソイなどもメバル属に属していますから、カサゴをアカメバルと呼んだりクロソイをクロメバルと呼ぶのもあながち間違いではないのかもしれませんね。分類の研究は日々進んでおり、体色、背びれの棘の数、胸ビレ・腹ビレの色や斑紋、涙骨の棘の数などで分類されています。

メバルがどんなサカナか知っておくと役に立つ

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クロメバルに代表されるメバルはどんな魚かを知ることで、釣りの成果が変わります。また、大切な自然環境・資源を守るためにも知っておくとよいメバルの生態をご紹介します。

メバルは子魚を生む卵胎生

フカカサゴ科メバル属に属する魚たちは卵胎生という産卵方法をとります。これは、メスが卵を体外に出さず体内で受精し体内で孵化した幼魚を体外に排出するというものです。メスは腹内で5ミリメートルくらいになった子魚の生み、子魚は2,3か月浮遊生活をしながら3,4センチメートルくらいに成長すると沿岸部の岩礁帯、藻場に定着します。

初冬に産卵準備で沿岸部に移動してエサをあさり産卵に備えますが、水温が下がり過ぎると少し深場に移動したりしているようです。産卵は沿岸部で安全な岩礁帯や藻場で行われ、産卵後は体力回復の時期、盛んにエサを獲ります。

おいしいメバルも油断すると危ない魚

メバルの特徴の一つに背びれや、エラ、涙骨に鋭い棘を持っています。素手でメバルを触るときには棘が刺さらないように注意が必要です。メバルに似たハオコゼやオコゼの背びれに毒があることはよく知られていますが、フカカサゴ科の魚の背びれの棘にもまれに弱毒がありますので注意しましょう。

つかむときは手袋をして注意してつかむか、魚ばさみなどを使うと良いですね。

メバルは動くものには興味津々

水族館などで近郊の海底を再現した水槽を見かけることがありますので、メバルがどのような姿をして泳いでいるか、水中でどんな姿勢をしているか見ることができますね。メバルは住処の近くで、上を見上げるような姿勢で流れてくるエサを待っています。魚群探知機で住処である岩礁近くに群れている反応が出ます。

夜行性のため、日中は住処から大きく離れて浮くことは少ないですが、朝まずめ、夕まず目の地合いには住処から出て、潮の流れに乗ってくるエサを待ったり、エサを求めて回遊することもあります。バチ抜けと呼ばれるイソメ類の産卵シーズンやイカナゴ、イワシなどの孵化後の幼魚の群れが流れてくると海面近くまで浮き上がって餌を追います。動くものには非常に敏感でエサであれば飛びついてきます。ただ違和感を感じるとすぐにねぐらに引きこもります。

メバルが捕食しているエサはアミ、プランクトン、ムシ、小魚、ゴカイ、小エビ、小イカなどで、時期によって発生量の多いものが胃の中に見受けられます。

臆病者なメバル

海が荒れると住処である岩礁帯や藻場にこもり出てきません。水深があるところでは海面近くに浮いてくることはないのです。メバルを釣るなら凪の日を選べということからメバル釣りに適した日は「メバル凪」と呼ばれます。

また、物音にも敏感でオモリが岩にぶつかる音、根掛かりした仕掛けを回収しようと糸鳴りなどが起きると、すぐにねぐらに引き返します。魚群探知機などを見ているとメバルの影がたくさん見えていたのが一瞬で消えてしまうということが起こります。船釣りの時は根掛かりの対処法なども大切な技術です。

陸っぱりでメバル釣り

小型から中型のメバルは漁港や防波堤のテトラ、捨て石周りなどの陸っぱりから狙えます。潮通しが良く、メバルが隠れる障害物があるような場所であればメバルと会える確率は高いです。メバルの釣り方は昔からの浮き釣り、探り釣りの他に最近はメバリングと呼ばれる、小型のワームやルアーを用いた釣りも盛んになり手軽な釣りとなっています。

活きエサで釣ってみる

メバルは動くエサに興味を示し捕食しているので、エビ、イカ、小魚、ゴカイ類など活きエサを使って釣りをします。海の中ではどんなエサがあるかということを考えて準備します。

メバルのエサ釣りで最も一般的に用いられるのがエビで、淡水性のエビを使うことが多いです。浮き釣りが一般的で、防波堤の捨て石周りや、テトラのきわを流していきます。根気よく撒きエサをしてメバルを浮かせて釣るのです。通常シラサエビといわれるスジエビとブツエビのエビの2種類が売られていますが、シラサエビは潜らずに水面近くを泳ぎますが、ブツエビは底に潜ろうとする習性がありますので、撒きエサにはブツエビの方が適しています。

つけエサはシラサエビをほほ掛けか尾掛けにし、エサが良く動くことを確認します。メバル釣りの場合は何故か大きなエビより小さめのエビの方が食いが良いです。ハリは黒く細いハリを選びましょう。サオは、延べサオでもリールを使ったサオでも良いですね。朝まずめ、夕まず目が好地合いになるので、感度の良い電気浮きを用いることが多いです。

2月下旬からイカナゴなどの幼魚が出始めると、メバルはエビには見向きもしなくなりますから、シロウオなどの生きた小魚をエサに使うと好釣果が望めます。また、バチ抜けといわれるイソメ類が産卵する時期になると青イソメを一匹かけてつります。活きエサはとにかくメバルが何を食べているかを知ることがポイントです。

浮き釣り以外では、テトラの隙間や捨て石周りを探る釣り方もできます。

疑似餌で釣ってみる

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メバルの食性が理解できるとその時期にメバルが食しているエサを模した疑似餌を使って釣ることができます。小魚を折って食する本能は強いので、小魚を模した疑似餌を使いことが多いです。

サビキ釣り

大漁の小魚の幼魚が潮に乗って移動する時期には防波堤からでもサビキ釣りで狙うことができます。サビキの色は緑色が良く釣れることが知られており、海面まで浮いているような時期には仕掛けを沈めず海面付近に仕掛けを漂わせて釣ることもできます。

ルアー・ワーム釣り(メバリング)

最近、非常に人気の高い釣り方で、女性やお子さんも手軽にメバル釣りを楽しむことができます。小さなルアーやワームを使いますので仕掛けを投げる練習は必要ですが、足場の良いところでメバル釣りを楽しむことができます。

釣り具屋さんなどで、入門用のサオ、リール、仕掛けがセットになったものも売っていますので、簡単に始めることができますね。

釣ったメバルを食べてみよう

メバルは白身で火を通すとホクホクとした柔らかい身で、骨離れも良くおいしい魚です。メバル料理といえば煮付けという人も多いですが、釣りたての新鮮な魚体であれば刺し身にしてもおいしく食べる事ができます。釣り人だから楽しめる食べ方もたくさんあります。

釣り人の特権の食べ方

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新鮮なメバルの刺し身

25センチメートル以上のメバルが釣れたら是非、刺し身にしてみましょう。初冬の抱卵前のメバルは産卵に備えて脂ものり、甘くおいしい身をしています。タイの刺し身に勝るとも劣らないおいしさです。また、釣りたての大型のメバルであれば胃袋を掃除して湯引きして食べてみてください。コリコリした食感は、口の中で踊ります。

お父さんが喜ぶメバルの酒蒸し

煮付けサイズのメバルをお皿に昆布を敷き、日本酒を振りかけて15分ほど蒸してみましょう。暖かいうちに酢醤油で貯めてみてください。口の中でふわふわの身がとろけます。お酒を召し上がるお父さんに出して揚げると喜ばれること請け合いです。

たくさん釣れたら酢漬けを楽しむ

もし、小型も含めてたくさんメバルが釣れたら、ウロコ、内臓を処理して、軽く塩をして素焼きにします。漬け汁としてみりん、酢、しょう油を合わせて煮切ったものを作っておき、焼けたメバルを漬けこみます。南蛮漬けの要領でニンジン、玉ねぎのスライスも一緒に漬けこんでもOKです。

冷蔵庫に入れて置けば日持ちもしますので、ご飯のおかずにもなりますし、お酒のお供にもよいです。

メバルが釣って春を待ちましょう

春を告げる魚「メバル」を徹底解説

メバルについてご紹介しました。釣り方に関しては詳しくは他の記事を参考にしてください。メバルが釣れ始めると春を実感できるような季節といわれますが、メバルは場所を選べば1年中釣れる魚でもあり、船釣りでも人気のある魚です。メバルがどんな魚かを理解して、メバル釣りに挑戦してみてください。

ライターmanmal

釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。

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