8月から大物が狙えるマゴチ。海でのルアーフィッシングを楽しまれる方はすごく楽しみですよね。狙ったことがない方も是非、この夏はマゴチを狙ってみてはいかがでしょうか?
ここではマゴチの生態や釣り方、最後に少しだけ味や料理について解説していこうと思います。
釣り歴4年程の新米パパさん釣り人です。元板前なので、美味しい魚料理もご紹介いたします。
マゴチを釣る為に知っておきたい生態
マゴチを釣る為、まずはマゴチの事を知っていきましょう!生態や行動、普段食べている獲物の情報を知っておけば釣り上げる為のアドバンテージになります。
分布と特徴
マゴチの分布域は、日本海側は山形県から南、太平洋側は宮城県から南に広く分布しています。生息場所は海岸から水深が30ⅿまでの、砂地か泥地に身を潜めています。河口もマゴチにとって絶好の狩場なので付いていることも多いです。
マゴチ自身は全くと言っていいほど動かず、獲物を待つタイプで、海底の色によってある程度マゴチ自身の色合いも調節でき、一目では分からないほどです。全身の筋肉量もかなりあり、目の前にきた獲物を一瞬で大きい口で捕らえしまいます。
大きさは基本的には25cm~50cm程の個体が多いが、8月になると80cmを超える大物も存在して釣り人を楽しませてくれます。オスよりメスの方が大きくなり、オスは大きくても35cm~40cm程までしか成長しません。
狩り、捕食の仕方と獲物の種類
上記でも少しだけお話ししましたが、マゴチはその場から動かず狩りをします。その食性もかなり肉食でエビ類や小型のタコ、イカ夏の季節にいるハゼやキスなどで、小魚全般は捕食対象です。食い意地はかなり強く、死んだ魚なども捕食します。
泳ぎ自体は魚の中でもマゴチは苦手な方です。目の前で捕らえられなかったり、活性が高くない限り長く追ったりはしません。
小魚やエビなどが近づき、捕食動作に入る際踊るように飛びあがって捕食します。その姿からコチを漢字にすると...「鯒」この字になります。魚編に踊る。魚の漢字って素敵なのが多いですね。
活性が高い時間帯
基本的にマゴチはどんな時間でも釣れます。旬は6月から9月でその時のマゴチは「照ゴチ」と言います。
昔からマゴチを釣るのに適してる時間や時期は、太陽が海面にギラギラと照り付けるような時間がいいとされていました。本当は、小魚が活発に動き出すマズメに活性が高いようです。
当たり前です(笑)
朝マズメ、夕マズメのどちらがいいと断言はできかねますが、やはり朝マズメの方がマゴチが狙う獲物も多く、活性も高いみたいです。
ですが、一日中狙える魚なのは間違えないので、日があるうちに釣れるのはいい事かもしれませんね。ファミリーフィッシングでも狙える魚です。
いざ、マゴチ釣り!
生態や捕食方法、獲物の種類が分かった所でマゴチをいかにして釣るかここから解説していきます。
タックルと仕掛け
ここではルアーでの仕掛けについて解説をしていきます。特別マゴチ用に買い足さなくていいようなタックルを紹介します。
- ロッド 9フィートクラスのシーバスロッド
- リール 2500~3000の中型スピニングリール
- ライン PEライン0.8~1号
- リーダー フロロカーボン20~30ポンド
上記のタックルであれば問題ありません。ルアーに関しての解説は次の項目にてお話致しますので、その他の道具に関しての補足をしていきます。
ロッド 9フィートぐらいの長さは欲しいところです。
マゴチは動き回らずその場でジッとしている魚です。なので、なるべく広く探すために遠くに飛ばす事も大事になってきます。シーバスロッドなら強さも十分ですし、取り回しも良いのでオススメしてます。
リール 少し軽量型のリールをオススメします。
あまり大きすぎるリールを使うと飛距離ダウンになります。広く探る為に、2500~3000をオススメします。
ライン PEラインを選択した理由はルアーの操作感
やはりルアーゲームにおいては、PEライン以上に最適なラインって他にはないかもしれません。
弱点として「擦れに弱い」という弱みがありますが、サーフでのマゴチ釣りなのでさほど気にすることは無いかもしれません。
リーダー PEラインの弱点はリーダーで補う。
先ほどは「擦れに弱くても気にしない」なんて言いましたが、マゴチがヒットした際、暴れてPEラインがヒレやエラに当たるとすぐに切れてしまいます。
それを防止する為に、必ずライン先端からリーダーを1mほど結んでおいた方が得策です。
また、ラインとリーダーの結束部には強めの摩擦系ノットをオススメします。
マゴチ自身もヒットした直後は暴れますし、サーフですと時にヒラメなどもかかるかも知れません。最近は「SCノット」が流行ってますし、新たに覚えてもいいかもですね。
おすすめルアー
マゴチを釣る際のルアーですが、幅広いタイプのルアーで釣る事ができる魚です。
メタルジグ、ミノー、ペンシル、バイブレーション、スピンテール等ありますが、ここでは一番のオススメとしてワームをオススメします。
本当に色々なワームで食ってくるのですが、底を取らないといけないのでジグヘッドを~10g、14g、21g、28gと揃えておいた方がいいですよ。
釣る場所
マゴチを釣るならサーフ一択って思ってます。
サーフで釣る際は、動かない魚だということを念頭に置き、ランガンをしてください。なるべく広い範囲を移動して、マゴチを探しましょう。
一つだけ注意点です。
夜、サーフにて釣りをする場合、時間帯にもよりますが足元に気を付けてください。やり始めは足首ぐらいまでしか波が無かったのに気づいたら膝まで来てたなんて事もあるので、夜のサーフ釣りにはお気を付けください。
釣り方(アクション)
投げた後のアクションについて解説します。
一番簡単なやり方は、海底を引きずる様に巻いていく事です。これでも正直釣れちゃいます。
ですが、釣果を上げる為に下記のようにアクションすると、釣果アップにつながるかもしれませんので参考程度に見てくださいね。
マゴチ釣りアクションその1
- キャスト後、ワームを着底させる。
- 一定のスピードで巻いていくと、ワームが浮き上がってくるので
巻くのを止め、着底までフォールする。 - 巻いてはフォールを繰り返して探ってくる。
- 海底からワームが1m範囲にいるのが理想(それ以上海底から離れるとアタリが減ります。)
マゴチ釣りアクションその2
- キャスト後着底までフォールし、糸フケが取れる程度巻きます。
- 竿をシャクってワームを海底から浮かび上がらせる。
- 浮いてきたワームをフォールし、再び着底させる。
- シャクった後に出る糸フケが治る程度巻きながら竿を寝かしていく。
このようなアクションを加える事で釣果がアップしたり、今までアプローチできなかったマゴチの気を引けるかもしれません。
アワセる時
アタリがあったら即アワセではなく、ひと呼吸おいてからアワセた方がいいです。即アワセるとすっぽ抜ける可能性があります。(針の所を咥えてない可能性があります)
マゴチの口は非常に硬いので、しっかり針が貫通するイメージでアワセましょう。
釣った後の処理
釣り上げた後は美味しく頂くためにシッカリと締めて持ち帰りましょう。
まずは、頭部に穴を開け、脳天締めをします。マゴチの頭部にハの字をした骨があり、そのハの字の上部にナイフやアイスピックなどで穴を開けます。そうすることによって、しばらくの間は、心臓は動いたまま動きを制限できます。
そうしたら、両側のエラ膜を切断します。エラ部分を広げるのですが、その際、マゴチのエラ付近にある棘に注意しながら行ってください。手袋か軍手推奨です。
エラ膜を切る事によって血液の出口を作ります。次に尾の部分にも切れ込みを入れて、切れ込み部分から持ち上げ、骨がバッキっと鳴ったら血液が流れる出入口の完成です。
バケツなどで海水をくみ上げ、その中で放置し血液を出してあげてください。今の季節、気温が高いのでこまめに海水を変えてあげて、魚の温度が上がらないように気を付けてくださいね。
バケツから持ち上げた時に、血混じりの水分がしたたり落ちなければOKです。美味しくいただけます。
味と料理
皆さんマゴチって食べたことありますか??
釣り上げたり、お寿司屋や和食店などでしか食べれないと思います。何故かと言うと、スーパーにまず並ばないからです!朝市でマゴチが出たらほとんどが料亭や鮮魚卸業などに買われるので、家庭料理などではまず出ないでしょう。
マゴチは本当においしいです。淡白な白身のお魚なのですが、刺身や寿司、煮付け、唐揚げ、塩焼き、吸い物、洋風、熟成、昆布締めほとんどの料理法で抜群のうま味が出ます。
ここで、私の今までマゴチを使って作った料理で一押しをご紹介します。
オススメの食べ方
一つ申しますと、自分で釣った魚はどんな料理にしても旨い!釣り人は、釣った魚を食べる時、この言葉に尽きると思いますが、今回はオススメを一つだけ紹介させていただきます。
これは釣り人しか味わえない至福の料理。
マゴチしゃぶしゃぶ
釣ったその日のマゴチの身は、フグの身に似ていて、薄く切ってしゃぶしゃぶ、ポン酢と薬味ネギ、紅葉おろしと一緒に頂けたら最高です。大きいのが釣れたら分厚く切ったのも良いかもしれません。
美味しい料理ですので、釣れた時は是非!
まとめ
どうでしょうか?マゴチ釣りたくなりませんか?
今の季節、特に大きく、状態もいい旬の時期を迎えています。是非、皆さんもデッカいマゴチ釣り上げて下さいね!
釣り歴4年程の新米パパさん釣り人です。元板前なので、美味しい魚料理もご紹介いたします。
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