
釣にもっていった虫エサが余った時、処理に困ります。捨てるにはもったいないし、生かしておくのも難しい。そんな余った虫エサを無駄にしない虫エサの塩じめをご紹介します。
釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。
余った虫エサは塩でしめれば万能エサ
釣りに出かけて最後に納竿する時、処理に困るのが残ったエサです。釣り公園などで、周りにまだたくさんの釣り人がいるときは、「残り物ですけど使ってください」とあげることもできます。誰もいないときに、捨てて変えるにはちょっともったいないなぁと考えられるエサも多いですね。
イワシ、小アジなどの生きエサは、私たちの食用にできますが、処理に困るのが青イソメなどの虫エサです。冷蔵庫などで冷蔵保存しても生きのよさを保つことはむつかしいことです。ホンムシ(マムシ)などは高価なエサなので捨てるにはもったいないという気持ちになります。
そんな時は、虫エサを塩でしめて、塩イソメ、塩マムシにしてしまいましょう。青イソメの場合は、生きエサの特徴である動きは、ありませんが、光、匂いは残っていますので、釣りエサとして十分通用しますし、エサ屋で売っていることもあるようなものなのです。
ホンムシ(マムシ)はより高価な虫エサですし、もともと動きは鈍いですから、塩でしめても匂いは変わらず、エサとしての効果は変わらないので、塩マムシとして販売されています。
虫エサの塩じめとは
虫エサは生きたままで長期保存はむつかしいため、水分を塩で抜き、半生状態にして保存しておくと、エサとして使えます。これが虫エサの塩じめです。生きエサではなくなりますので当然欠点もあります。しかし、生きエサにはない利点もありますので、もし虫エサが余ったなら作っておくことをお勧めします。
塩じめした虫エサの利点と欠点
塩でしめた虫エサのメリットは何といっても長期保存ができることです。余ったエサを捨てずに塩でしめますので、腐らず冷凍保存すると長期保存しておくことが可能になります。無駄にならず、経済的ですね。できた塩じめした虫エサは、虫エサの特徴である動きによるアピールは消滅してしまいますが、塩漬けしても、魚を寄せる虫エサのにおいはなくなりません。
その他のメリットとしては、生きた虫エサは粘膜に包まれていたり、粘液を出すため針に掛ける作業がやりにくいのですが、塩でヌメリが取れていますのでハリにつけやすくなります。また、虫エサは一般的に柔らかくエサ取りに取られることが多いのですが、塩漬けにすることで身が締まり、餌持ちがよくなります。
塩でしめた虫エサの利点
- ・余った虫エサを有効に利用できる
- ・長期保存ができる
- ・ハリ掛けしやすい
- ・餌持ちがよい
塩でしめた虫エサの欠点
- ・動かない
- ・手間がかかる
作成には少し手間がかかりますが、価値は十分ありますね。その他のメリットとしては、生きた虫エサは粘膜に包まれていたり、粘液を出すため針に掛ける作業がやりにくいのですが、塩でヌメリが取れていますのでハリにつけやすくなります。また、虫エサは一般的に柔らかくエサ取りに取られることが多いのですが、塩漬けにすることで身が締まり、餌持ちがよくなります。
塩じめ虫エサの作り方
用意するのはザル、塩、新聞紙(紙タオル)、ポリ袋、保存袋と余った虫エサです。塩漬けするエサは虫エサだけでなく、鶏のササミ、イカ、サンマやサバの切り身などあります。そんなエサを使う釣り人は、塩もスーパーなどで売っている塩につけるだけでなく、匂いや色などを加えます。釣り具屋さんではいろいろな塩も売っていますよ。
塩じめ虫エサの作り方手順
- 余った虫エサをザルに入れ水洗いし、砂、おがくずなどを洗い落とします。水気を紙タオルなどでふき取ります。
- ポリぶくろに虫と同量から2倍程度の塩を入れ、虫を入れてふり塩をまぶします。
- そのまま1時間程度おきます。
- 袋から取り出し、ザルに入れて塩、汚れを洗い流します。1.と比べて1匹ずつ丁寧に汚れを落としましょう。
- 水気をふき取り、再度ポリ袋に入れて塩をまぶします。
- 塩がまぶせたら、新聞紙または紙タオルの上に一尾ずつ間隔を取りながら並べ、水分を取ります。
- 青イソメなら1時間程度、本ムシなら新聞紙を交換してさらに1時間程度おきます。
- 目安として、柔らかめのドライフルーツくらいの固さになるくらいまで7.を繰り返します。
- 完成したら保存袋に入れます。
青イソメの場合は7.の工程は1回くらいで完成します。本ムシの場合は塩の量を多めにし、7.の工程は2回程度繰り返します。
塩でしめたエサの保存
塩でしめた虫エサのメリットは長期保存できることです。保存方法は保存袋に入れて冷凍保存します。霜がつかないように空気を抜いて冷凍できれば最良です。新聞紙で巻いておくと霜がつきにくいといわれます。
冷凍庫の中は他の食品が入っていますので、家族の方と相談してから保存しましょう。食品と釣りエサの同居というのは嫌がられます。他のエサもあるなら専用のスペースを確保しましょう。
保存期間は1年以上大丈夫です。長く入れておくと家人に嫌がられますから、釣行時にはサブエサとして持っていき、使うようにしましょう。一度解凍したものでも、再冷凍が可能です。
塩でしめたエサの使い方
虫エサを使う釣りであれば、ハゼ、アジなどの浮子釣り、カサゴなどの根魚を狙うブッコミ釣りや穴釣り、キス、カレイなどの投げ釣りの予備エサとして使えます。特に投げ釣りでエサ取りが多く餌持ちが悪いときの対策として塩漬けした虫エサを使うと効果があります。
ハリへのつけ方は、生きエサをつけるときと同じです。通しかけ、チョン掛け、生きエサと同じようにかけてください。ヌメリもなく、ハリへの刺しやすさを実感できます。
虫エサの塩漬けをサブエサとして忍ばせよう
釣りエサとして使った虫エサが余ったら塩でしめて再利用する方法をご紹介しました。釣り餌や、仕掛けなどは、ほとんどのものが釣り具屋さんやエサ屋さんで買えます。新しいエサ、新しい仕掛けを購入し、釣りに出かけることは当たり前のようになっていますが、資源の無駄遣いにならないようにすることも考えてみてください。
今回ご紹介した塩じめした虫エサ、十分魚釣りのエサとして通用します。釣行時にローテンションエサとして使ったり、サブエサとして持って行ってみましょう。
釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。
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