シーバスのルアーフィッシングではやっぱりスピニングタックルが主流です。
ベイトタックルでシーバスを狙うアングラーも少しずつ増えていますが、各社のシーバス用ベイトロッドのラインナップの少なさを見てもわかるようにやっぱりまだ少数派です。
しかしシーバス=スピニングタックルと決めてしまうのはもったいないです。ベイトタックルならではのメリットは確かにあります。ここではそんなベイトタックルでシーバスを狙うメリットを紹介します。
最近は家族でのサビキ釣りばかりですが、ルアーフィッシングメインで長年釣りしてます。 ホームは福岡、たまに長崎や鹿児島まで遠征したりしています。 いつかショアGTを釣りたいと思っています。
そもそもなぜベイトタックルはマイナーなのか
シーバスでベイトタックルを使わないスピニング派のアングラーに、ベイトのデメリットを訪ねるとだいたい以下のような理由が返ってきます。
飛距離が出ない
キャスト後ほぼ無抵抗でルアーが飛んでいくスピニングと比較すると、常にラインで一定のテンションでルアーを引っ張っている状態のベイトは確かに飛距離面で不利です。
バックラッシュする
スピニングは投げっぱなしでもライントラブルは起こりにくいですが、ベイトでは適切なブレーキ設定やサミングをしないとバックラッシュが起こります。
手元や着水点が見えないナイトゲームだとなおさらです。
メンテナンスが面倒
注油によって飛距離や操作性に影響が出やすいので定期的なメンテナンスが必須です。淡水でのバスフィッシングと違い、ベイトリール内に海水が入り込むため釣行ごとの水洗いや定期的な分解メンテナンスが必要です。
これらはどれも事実で、このデメリットがどうしても受け入れられないならやっぱりベイトは不向きという結論になってしまいます。
しかし、もともとベイトタックルの扱いに慣れている人なら許容範囲内だし、それも楽しさのうちです。
また、ベイトタックルも年々進化していて、バックラッシュしにくいリール、ソルトでの使用に耐えうる耐久性、飛距離が出るリールなどいろいろそろってきています。
さらにこの後紹介するベイトならではのメリットは、このデメリットをカバーする面もいろいろあります。
それを紹介していきます。
ベイトタックルのメリット
メリット1 - キャストのアキュラシー性が高い
ベイトリールのメリットはキャストのアキュラシー性(正確性)の高さです。スピニングでのキャストだとルアーの軌道が山なりになり糸ふけも出ます。フェザリングも常にラインに触れているわけではないので点で止める感じになります。
しかし、ベイトの場合はライナー性の軌道でピンポイントを撃てるので糸ふけが少なく、さらにサミングで細かい軌道や飛距離のコントロールが可能です。
例えば10数メートル先の橋脚ギリギリを狙うのにスピニングでキャストすると、失敗してルアーを橋脚に当てて壊してしまう、山なりキャストでいきなり点で止めてピンポイントに落とすが着水音が大きすぎる、キャストに自信がないのでギリギリまでは狙えないという状況が起こります。
しかし、ベイトタックルの場合、サミングで飛行スピードをゆっくりにしながら置きに行くようにキャストして橋脚ギリギリを狙えます。スピニングでは狙えない橋脚ギリギリを極限まで攻められるし、糸ふけがないので着水した瞬間からルアーを泳がせられます。
結果的に橋脚に張り付いていたシーバスを着水直後から追わせて橋脚から1メートルくらいの地点で食わせるといった芸当が可能になります。
メリット2 - 手返しが良い
ベイトタックルのメリットは手返しの良さにもあります。スピニングの垂らしの調整はベイルを返したりハンドルを巻いたり両手で行うので時間がかかります。キャスト後にベイルを返す、糸ふけを取るなどちょっとした動作を丁寧に行う必要があります。
しかし、ベイトの場合はクラッチのオンオフ、サミングで垂らしの微調整ができます。
結果的に、ルアーを回収してその一連の動作ですぐ次のキャストをして、着水後は糸ふけを取らずにルアーをアクションさせられます。
シーバスの場合は時合が短いので、ボイルを見つけた、いい潮目が出たときにスピニングで10回通せるところをベイトのピンポイントで例えば15回通せたらそれだけで釣果に結びつきます。
メリット3 - 感度がいい
ベイトのメリットは感度の良さもあります。
スピニングはルアーからロッドのガイドを通ったラインがラインローラーで一旦90度曲がってスプールに巻かれます。さらにリールのローターは横方向に回っていますがそれがギアを介してハンドルの縦方向に変換されています。
つまり、ルアーに魚が触れたときにハンドルまで違和感が伝わってくるまでにジグザグにラインの振動が伝達されます。
それに対してベイトリールはスプールの回転とハンドルの回転も同じ方向だし、スプールからルアーまでは一直線です。ロッドの感度やラインの変化に頼ることなく手元の感度がいいということは、実はナイトゲームではメリットです。
ショートバイトだけでなく、ボトムの形状、流れの強さなどが手元でわかることでより効率的にシーバスを狙うことができます。
おすすめベイトリール
おすすめベイトリール1 - シマノ エクスセンスDC SS
エクスセンスDC SSは2020年発売で、シマノ独自のDC(デジタルコントロール)ブレーキシステムを搭載しています。
価格はハイエンドモデルであるエクスセンスDCの約半分、DCシステム搭載なので、最初のシーバス用ベイトリールとしては最適ではないでしょうか。
おすすめベイトリール2 - シマノ エクスセンスDC
やはりハイエンドモデルであるエクスセンスDCもおすすめです。DC SSとは違いさらに細かな設定が可能になっています。
ベイトタックルでシーバスを狙うメリット まとめ
このようにベイトタックルでシーバスを狙うメリットは、キャストのアキュラシー性が高いこと、手返しが良いこと、感度がいいことなどいろいろあります。
そしてそのどれも、シーバスゲームで一度は「もうちょっと橋脚ギリギリを攻められたら…。」「あの時合にもっと投げられたら…。」と感じたことがある願望だと思います。
スピニングタックルと比較してのデメリットも確かにありますが、それにとらわれず適材適所でベイトタックルをシーバスで使ってみれば、必ず新しい釣果に巡り合えるはずです。
最近は家族でのサビキ釣りばかりですが、ルアーフィッシングメインで長年釣りしてます。 ホームは福岡、たまに長崎や鹿児島まで遠征したりしています。 いつかショアGTを釣りたいと思っています。
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