
主に初心者の方に向けて、投げ釣りがどういうものか、どんな魚が釣れるのか、どのようなタックルを用意すれば良いか、オススメの仕掛けはどういうものか、釣り方などを分かりやすく解説したものになります。
はじめまして、ずんだもちと申します。 主に関東地方で投げ釣りを好んでやっている釣り人です。 また、ルアーを使ってシーバスゲームの経験もあります。 よろしくお願いします。
投釣りとは
投げ釣りとは、仕掛けを重りの遠心力と竿のしなりを活用して遠投し、主に海の砂地に生息する魚を広範囲に探る釣り方です。海だけでも様々なフィールドでこの方法を試す事が出来ます。例えば船上や堤防、砂浜と言った陸っぱり等です。
今回は主に陸っぱりで行う投釣りに焦点を当てて解説して行きたいと思います。投釣りに挑戦してみたいけどどうやって釣れば良いのかどの様なタックルや仕掛けを買えば良いのかいまいち分からないと言った方におすすめの記事となっているので是非一読頂ければと思います。
陸からでも狙える場所
主に陸からだと砂浜や堤防がおすすめです。1番重要なポイントは根がかりが起こりにくい場所で釣るという事です。堤防からだとすぐ手前側でもある程度水深があり魚も居着いている場合が多く、あまり遠投出来なくても釣れる可能性は高いです。
対して、砂浜は海底も砂地が続いている事可能性が高く(もちろん岩礁帯や海藻がある事もありますが)根がかりの点ではこちらをおすすめしたいです。しかし、魚が生息している様なある程度水深があるエリア迄仕掛けを投げられないと釣ることは難しくなります。
中にはチョイ投げ釣りだけ許可されている場所や投釣りが禁止されている場所もあります。良く確認しないと投釣りをしようと思ったら出来なかった、、、なんて事が起こってしまいますので、事前に釣り場ホームページをチェックしておきましょう。
投釣りで主に釣れる魚
シロギス
よく「キスの天ぷら」で出てくるあの白身魚で、これを狙う釣り人は大変多いです。船でシロギス専門で狙う場合もありますが、砂浜や堤防などからでも狙う事が出来ます。
狙うベストシーズンは5月中旬以降の水温が上がっていく頃から10月のあまり水温が下がらない時期です。水温が下がると活性が鈍って釣れなくなります。15cmくらいのサイズは天ぷらやバター焼きがおいしいですが、20cm以上のクラスは刺身で頂く事も出来ます。釣り人の特権だと思いますので是非お試しください。
カレイ
こちらも狙う釣り人が多い人気の魚種です。こちらは季節を問わず1年中狙うことが出来ますが、10月~4月の主に冬の時期がメインになります。シロギスとは対照的で、置き竿で待ち伏せて、エサを良く飲み込ませてから釣り上げます。大きさにも依りますが、刺身や、五枚おろしした後の身はもちろん、骨の部分もから揚げにしたものが絶品です。
カサゴ
カサゴ自体は本命として狙う人は多いですが、そういった場合はたいてい胴付き仕掛けやブラクリ仕掛けで岩場で狙うので、投げ釣りで狙う場合は想定外の外道(=ターゲットでは無い魚種)となります。しかし、先述した様に割と岩場が広がっている様な堤防などで釣りをしているとそこそこの確率で釣れます。仕掛けを放置した時よりも竿をシャクることにより仕掛けが動いた時に食いつく事が多いようです。
イシモチ
イシモチを専門に狙う人はシロギスやカレイを狙う人よりも少なくなりますが、一定数いらっしゃるようです。また他の仕掛けではなく、投げ釣りをしたときに釣れるのがほとんどです。釣れた直後に喉元をハサミ等で切って海水の入ったバケツに泳がして、上手く血を抜けば生臭くなることは無く、刺身でおいしく食べる事が出来ます。こちらも竿をシャクることにより仕掛けが動いた時に食いつく事が多いようです。
仕掛け・タックル
堤防などから手軽に出来るチョイ投げする場合と砂浜から遠投する場合でタックルや仕掛けが変わってきます。チョイ投げに関しては、竿は1.8~3メートルのもの(オモリ負荷が10~15号あるもの)が最適です。竿が長ければ長いほど仕掛けを遠くへ飛ばしやすい、すなわち広範囲で魚を探れます。対してコンパクトな長さのものの方が扱いが楽でもあります。この2つの側面を考慮して自分にピッタリな竿を見つけてみて下さい。
リールに関しては小型のスピニングリールをおすすめします。道糸が100~150メートルくらい巻いておけばチョイ投げで対応出来ます。岩礁帯がある場合にはたまに道糸毎仕掛けが持って行かれてしまう事もありますので、出来れば多めに糸を巻いておいた方が良いと思います。
道糸はナイロン2~3号を使用し、先端にはフック付きサルカンあるいはそのままジェット天秤を結んでおきましょう。天秤の重さは8~15号がオススメです。軽ければ軽いほど誘いも楽になりますし、魚の引きも楽しめます。しかし軽い為潮の流れが速いと仕掛けが流されていきおまつりの原因にもなってしまいます。もしおまつりが頻発するようでしたらオモリの号数を上げていきましょう。
仕掛けに関してはハリス1~1.5号のもの、ハリは流線ハリ7~8号または丸セイゴ針が2~3本付いているもの、長さは30~50センチのものを選びましょう。多少ハリスの号数が違っても釣り針の大きさを基準にして選べば大丈夫です。
釣り方
エサのつけ方
エサはジャリメあるいは青イソメを使います。(大きめのオキアミでも釣れるようです。)青イソメは頭の部分を切っておいてください。基本的にはちょん掛けしますが、ハリの先端以外はエサで見えなくなるまで通した方がエサの持ちが良くなります。あまりエサが長いとハリ掛りが悪くなってしまうので、ハリから垂れている部分が1~2センチ残るようにしてカットしましょう。
仕掛けの投げ方
スピニングリールの糸が出ているところに引っかかっている金具があります。まずはそれを立てて、右手の人差し指で道糸を押さえます。次にその状態のまま竿を投げるのと反対方向に倒します。この時、ガイドが上を向くようにしてください。そしたら素早く竿を投げたい方向へと向けます。この時道糸を押さえていた指を同時に離さないとうまく投げられません。失敗してしまうとエサが取れたり仕掛けがグシャグシャになってしまったりするので慣れないうちはオモリだけつけて(仕掛けは接続せずに)投げる練習をしてみましょう。
探り方
仕掛けを投入してから30秒ほど経過したら、竿を大きく上げるようにして誘いを入れましょう。こうすることで仕掛けが動き、この時魚が食い付きます。シロギスやイシモチなどの魚で効果を発揮します。一方カレイを狙いたい時やシロギスが全然いる気配なく、何でも良いから魚を釣りたい場合は置き竿にしておくと良いです。ハゼやメゴチは置き竿にしておくといつの間に釣れている傾向があります。
まとめ
以上が夏のチョイ投げ紹介でした。夏は魚の活性が上がるので本当に色々と釣れます。ぜひこの機会にチョイ投げデビューしてみてはいかがでしょうか。
はじめまして、ずんだもちと申します。 主に関東地方で投げ釣りを好んでやっている釣り人です。 また、ルアーを使ってシーバスゲームの経験もあります。 よろしくお願いします。
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