![人気No1のロックフィッシュ!カサゴ(ガシラ)基本の手軽な釣り方](/upload/2020/09/200914223558-6f72we.webp)
最近人気のロックフィッシングの対象魚であるカサゴの釣り方をご紹介します。手軽な穴釣りさぐり釣りや、投げ釣りの仕掛けから釣り方をご紹介します。おいしいカサゴを釣って食べましょう。
釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。
カサゴの釣り方
カサゴという魚は夜行性で日中は岩陰などに潜んでいるロックフィッシュです。1年中狙って釣れるロックフィッシュ!カサゴ(ガシラ)はこんな魚ですで釣りにいかせるカサゴの生態をご紹介してあります。ぜひ参考にして釣りにいかしてください。
穴釣り、さぐり釣り、投げ釣りをご紹介します。その他にも船釣り、ソフトルアーを使った釣り方もありますが、次の機会にご紹介しましょう。
日中の代表的なカサゴの穴釣り
日中にテトラやケーソンのすき間に隠れているカサゴを狙って、仕掛けをすき間に落としこむ釣り方です。カサゴは上から落ちてくるものに興味を示し、エサであれば食いつきます。水深のないところであれば延べ竿でも釣れますが、かかった魚を一気に抜きあげるのはむつかしいと思います。
短めで硬めの竿に小型の両軸リールまたはベイトリールをつけたものが釣りやすいでしょう。仕掛けも、ハリスが短く根掛かりがしにくいものを使います。
穴釣りのタックル
竿
竿は、1メートル前後の短めで、先調子で、硬めの竿が適切です。竿が柔らかく弾力があるとエサに食いついた魚が、穴の奥に潜ろうとする力に負け、抜けなくなります。竿先でアタリを取り、竿全体がしならず、胴のしっかりしたタイプがおすすめです。購入するなら、穴釣り専用の竿がありますから、コンパクトに収納できる振り出しタイプを選びましょう。
リール
リールは道糸3号が50メートル程度巻ける小型のベイトリール、または、両軸リールをお勧めします。実際の釣りでは、カサゴ以外でアブラメやキジハタなど30センチメートルクラスの魚を巻いて抜きあげることもありますから、ハンドル操作がしやすく、安定して巻けるリールを選びましょう。
安価なものは、たくさんありますが、ハンドルが小さいものが多いようです。同じ理由で、竿とセットになっている小型のリールはあまりお勧めできません。実際に竿にセットして、安定して巻けるか試してみましょう。
穴釣りの仕掛けとエサ
仕掛け
穴釣りは根掛かりを覚悟しておく釣りなので、予備の仕掛けがたくさん必要です。専用のブラクリ仕掛けというものもあります。安価に済ませるなら、流線型の中通しオモリ3号~5号、ゴム管、スイベル(10号)、ハリス3号5センチメートル、ムツ針(10号)という仕掛けを作ります。ムツ針は眠り針(針先が内側に曲がっている)で、根掛かりがしにくい針です。
エサ
エサはイソメ類(塩イソメでも可)、イワシ・サンマ・サバ・イカ・タコなどの切り身など用意します。なんでもいいとは言えませんが、カサゴは上から落ちてくるものはとりあえず口に入れるようです。エサか否かを見切るのも早いですから、ローテーションできるように複数のエサを用意します。口が大きいのでエサは大きくても目立つ方が良いとされます。
穴釣りの釣り方
日光が差し込まないテトラのすき間、岸壁のすき間に仕掛けを落とし込んでいきます。ポイントは仕掛けをゆっくり落とすためリールのスプールを親指で押さえ(サミング)ることです。底まで見通せる穴もありますから影が映らないように気をつけます。テトラの穴は入り組んでおり、途中でオモリが止まってしまうこともあります。少しサオを持ち上げ、さらに落としていきましょう。魚がいれば上から落ちてくるエサには反応しますから、すぐにアタリがあります。
アタリがあったら素早くあわせ、一気に巻き上げます。ガシラなど根魚は反転して潜り込もうとするか、エラを張ってすき間に張り付きます。根掛かりではなく、アタリがあったのですから、魚との根競べです。無理に引っ張ったりせず、テンションをかけたまましばらく様子を見てゆるんだら一気に巻き上げます。仕掛けが底についても、アタリがないなら、仕掛けを回収して、エサの点検をし、次の場所を探します。
広範囲を探るガシラの探り釣り
ガシラが潜んでいそうな、橋脚周りの捨て石、荒い石積み、テトラ周り、堤防のすき間、岸壁のコーナー、沈み根、沈船などのストラクチャー周りを探る釣りです。基本的には仕掛けを竿下に落とし、探っていきます。ポイントが少し沖目であってもブッコミ釣りの要領で仕掛けが振り込めれば探れます。
ガシラのさぐり釣りのタックル
竿
さぐり釣りは、水深が浅ければ3メートルから5メートル前後の硬調延べ竿(鯉竿)でも可能です。10メートルくらいの鮎竿を使ってテトラ周りで撒餌をしながら釣る備中釣りのスタイルで探り釣りをされているのを見たこともあります。私たち一般人がするには磯竿2号~3号5メートル前後で取り扱いのしやすいものにリールをつけて使います。
仕掛けを振り込まず、竿下だけを探っていく場合は海上釣り堀用に出ているさぐり釣用の竿が感度も良くおすすめです。私はこの竿で少し沖目の根なども探ります。
リール
おすすめはベイトリールですが、仕掛けをおきめに投げ込むとき、扱いに慣れていないとバッククラッシュを起こすことがあります。下手投げで、サミングして投げる練習をしましょう。PEラインを使いますが、1号から1.5号が100メートルから150メートル巻いて使います。小型~中型のスピニングリールでも可ですが、糸ふけが出やすいので気を付けてください。ラインはナイロン道糸3号を150メートルくらい巻いておきます。
最初は使いなれているリールが道糸としてナイロン3号が巻かれていればそれで始めてみましょう。
ガシラのさぐり釣りの仕掛け
仕掛け
仕掛けは、穴釣りで紹介したブラクリ仕掛け、手づくりの穴釣り仕掛が流用できます。上の図のように、幹糸3号を50センチメートルほどつけてナス型オモリ2号から3号をつけ、オモリ上3センチメートルくらいにエダス3号を10センチメートル出し、ムツ針(10号)をつけた胴付き仕掛けを自作してみましょう。
チョイ投げで探るためのブラクリ仕掛けも発売されていますから、使ってみるのも面白そうです。
エサ
エサは穴釣りと同じです。青イソメの場合、房掛けしてみてください。探り釣りの場合は、物陰に潜んでいるカサゴにアピールしておびき出さなければなりませんので、目立つ方が良いでしょう。ソフトルアー釣りに用いられるワームなどをつけるのも面白いです。
ガシラのさぐり釣りの釣り方
カサゴのさぐり釣りは、カサゴが潜んでいるであろう、捨て石の切れ目、テトラの外回り、堤防のすき間、岸壁のコーナー、沈み根まわりに仕掛けを入れ、探っていきます。カサゴは「1年中狙らって釣れるロックフィッシュ”カサゴ(ガシラ)”はこんな魚です」の「釣りに生かすカサゴの生態」でもご紹介しましたが、日中は潜んでいる場所から半径30センチメートルの範囲がポイントです。
物陰から飛び出し、エサを獲るとすぐに物陰にもぎりこもうとします。仕掛けを動かして誘い、アタリがあれば素早く合わせを入れ、竿を立てて巻き上げます。根に潜られた場合は、穴釣りの時と同じく、力ずくで引くのではなく、テンションをかけた状態で緩めたりしながらカサゴが動き始めるのを待ちましょう。
沖目に潜むガシラを狙う投げ釣り
投げ釣りといっても遠投するのでなく、沖目の沈み根、テトラなどの障害物周りを主に狙います。カレイ釣りなどのように置き竿にしてアタリを待つのではなく、キスの引き釣のように仕掛けを動かすほうが有利です。さぐり釣りに近い釣りです。
ガシラの投げ釣りのタックル
ガシラを狙う投げ釣りの場合、専用の投げ竿のタックルである必要はありません。10メートルから遠くても3.40メートル沖まで仕掛けが運べれば良いのです。ブッコミ釣りに使う磯竿とリール、サビキ釣りに使う竿とリール、バス釣りのタックルでも兼用可能です。
竿
市販の初心者用の投げ釣りの入門用のセットもありますが、すでにサビキ用の竿を持っているなら転用しましょう。本格的な投げ竿をお持ちならもちろんそれでもかまいません。これから投げ釣りをするという人は4メートル前後の投げ竿を使うという手もあります。ただ、置き竿にせず、手にもって仕掛けを動かしながら探るのが中心ですからもって疲れない重さの竿を選びましょう。
リール
リールも投げ釣り用のリールでなくても十分です。投げ釣り用のリールは、遠投することを前提に細く軽いPEラインを巻くことを前提に作られており、他の釣りとの兼用はしにくいです。カサゴ狙いの投げ釣りでは遠投は必要ありませんから、中型のスピニングリールで道糸5号が150m巻ければ理想ですが、サビキやブッコミ釣りで使った3号の道糸が巻いてあればなんとかなります。
ガシラの投げ釣り用の仕掛け
仕掛け
オモリは10号程度を使います。図では自作の仕掛けをご紹介していますが、片テンビン仕掛けは根掛かりが多くなります。1本バリ、2本バリとありますが、自作であればいろいろ作って試せますからぜひ挑戦してみてください。市販仕掛けであれば、普通の投げ釣り用のテンビンでなく、ジェット天秤が根掛かり対策としては有効です。市販の仕掛けも練り針を使ったものを選びましょう。
エサ
カサゴを狙う投げ釣りのエサは、穴釣り、探り釣りと同じです。ただ、投げ釣りの場合青イソメは身切れしやすいという弱点がありますので、注意して扱いましょう。
ガシラの投げ釣りの釣り方
ガシラなど根魚を狙う投げ釣りでの釣り方は、探り釣りの沖目狙いの釣り方と変わりません。魚がエサを見つけて食いつくまでじっと待つつりではありません。狙いをつけたしもりなどの海中にある障害物をめがけて仕掛けを投げ入れます。といっても海中は見えませんので、仕掛けを動かしながら伝わってくる感触で障害物を探します。
岩礁帯など根掛かりがおこりやすい場所の場合、少し竿をあおるようにオモリを飛び跳ねさせるようなイメージで誘います。ずるずると動かすと根掛かりをする可能性が多くなります。ポイントが絞れないような場合は、仕掛けを潮に乗せて移動させ、オモリの動きでポイントを探ることもできます。アタリがあったら素早くあわせ、根にはいられないように素早く巻き上げます。
いろいろな釣り方でカサゴ釣りを楽しもう
カサゴは初心者にも簡単に釣れる魚で、食べてもおいしい魚です。今回はカサゴを狙う、穴釣り、さぐり釣り、投げ釣りをご紹介しましたが、カサゴは船からの釣りとしても人気ですし、注目のロックフィッシングの対象魚としても初心者に人気です。いろいろなカサゴ釣りに挑戦して釣りを楽しんでくださいね。カサゴの船釣りとロックフィッシング(ソフトルアー釣り)は次の機会にご紹介します。
釣った魚は自分で料理して振る舞うをモットーに関西で休日を中心に釣りをしています。釣果と腕はともかく釣り歴は長いです₍^^;。
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